“同一生年月日”の人物と出会い、演じる。筒 | tsu-tsu 個展「01.25.1997」について
筒 | tsu-tsu(以下、筒)は俳優としての活動を経たのち、実在の人物を取材し、その人を演じるという表現手法を「ドキュメンタリーアクティング」と名付け、パフォーマンスを展開してきました。
関西では初となる本展では作家自身と同じ「1997年1月25日生まれの人物」を探し出し、演じるというプロジェクトを発表します。同じ生年月日の人は世界に約20万人いるとされ、筒はこれまでニューヨークやロンドン、東京で計35名と出会い、共同でパフォーマンスを制作してきました。
本展実現に向け、筒は京都に滞在しながら、同一生年月日の人物探しを実施。ついに祇園祭の最中、同じ日に生まれたブラジル人研究者と出会います。会場内に展示される映像や文章による記録には、彼と時間をともにするなかで導かれたズレや共通項、交わることのなかった27年間を追体験しようとする様子が映し出されます。
約2ヶ月半の会期中もプロジェクトは進行し、10月12日からの3日間では、彼を演じ続けるパフォーマンスが実施されます。
「生年月日」というテーマは選ぶことのできない運命、人生の偶有性を浮かび上がらせながら、それでも出会い、話し合うことができるという、生きることへの讃歌でもあるのです。
日常が交差するホテルという舞台で、隣り合わせた「無数の誰でもないあなた」について、思いを巡らせる好機となることを願っています。
【展覧会情報】
筒 | tsu-tsu 個展 「01.25.1997」
期間:2024年9月14日(金)〜 2024年11月30日(土)
開廊時間:10:00-20:00
パフォーマンスイベント:2024年10月12日(土)~14日(月・祝)15:30-17:30 / 20:00-22:00
鑑賞時間:30分程度(約30分のパフォーマンスを繰り返し実施いたします)
※途中入退場自由。事前予約及び参加費不要。
※鑑賞希望の方は、当日ホテルアンテルーム京都1階のGALLERY 9.5までお越しください。
会場:HOTEL ANTEROOM KYOTO l GALLERY 9.5
住所:〒601-8044 京都府京都市南区東九条明田町7
主催:HOTEL ANTEROOM KYOTO
テクニカルアドバイザー:安齋 励應、板倉 勇人
グラフィックデザイナー:大利 光輝
プロジェクトコーディネーター:木下 真紀
インストーラー:米村 優人
協力:Lucas Oliveira、6okken(五十音順・敬称略)
KYOTO EXPERIMENT 2024 フリンジ「More Experiments」
お問い合わせ:ホテルアンテルーム京都 新原 伶(075-681-5656)
筒 | tsu-tsu
ドキュメンタリーアクター。山梨県在住。幼児より修する日本舞踊から得た「筒(つつ)」という身体感覚を手がかりに、演技を用いたプロジェクトを展開する。また、2022年からは山梨県河口湖町にてアーティスト・ラン・レジデンス「6okken」を設立し、運営する。近年の活動に十和田市現代美術館「地上」、北千住BUoY「充分に親密」、ANB Tokyo「全体の奉仕者」など。主な受賞に、第28回CGC最優秀賞、やまなしメディア芸術アワード山梨県賞など。Forbes Japan 30 under 30 2023選出。
Instagram : https://www.instagram.com/tsu_tu_
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