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【ANTEROOM JOURNAL WEB #3

皆さま、こんにちは。
本日は、アンテルーム京都がある京都市南区エリアの魅力を紹介していく「ANTEROOM JOURNAL WEB」の第3弾をお届けします。

今回は、昭和元年創業の京の米屋「廣瀬米穀店」に併設されたカフェ「廣瀬米穀店 お米屋カフェ」さんをご紹介します。


弘香さんが経営されているお米屋カフェさんでは、グルテンフリーにこだわり、米粉100%で作る「米粉シフォンケーキ」や「米粉シフォンラスク」や米屋の厳選した米だけで作るグルテンフリー&ヴィーガン「米屋のお米パン」などを店頭販売しています。


お米屋カフェさんは、1994年からトールペイント教室を開講し講師として活躍している弘香さんが、2014年に教室とアトリエを米屋に移して活動。米離れが進む時代の中、米屋だからできることを考えた末、2017年に米屋にこだわりグルテンフリーのカフェをオープンしました。その頃はまだ、「グルテンフリー」の認知度も低く米屋としてやるべきことを考え、米粉マイスターや米粉パンマイスター、発酵食スペシャリスト、お米マイスターなどの資格を取得。米を原料とし製法にこだわり、誰もが安心して美味しく食べることができるグルテンフリー商品の開発・製造販売をされています。世間で米粉パンが人気になる一方で、アレルギーを持つ人が安心して食べることができない商品を見かけることも増え、そんな現状に大きな疑問を抱くようになったと言います。インタビューの際にも、「消費者は、流行だけでなく原材料を確認し食を選べることが大切。食は流行もののひとつではない。」という力強い言葉が印象に残ります。弘香さんは、「お米屋カフェだからこそできること!」を考えチャレンジされています。その言葉が示すように、NPO法人から依頼を受けてスリランカの貧しい地域の子どもたちが摘んだ紅茶を使い、現地の人が現地の食材で作ることができるシフォンケーキのレシピを考案するなど、フードロスや地域産業に貢献するSDGsの取り組みにもオープン当初から積極的に取り組んでいらっしゃいます。


お米屋カフェさんでは、水曜日限定で自家精米したてのお米だけで作るグルテンフリー&ヴィーガン「米屋のお米パン」や無農薬玄米だけで作る「無農薬玄米パン」を販売されています。米を製粉したものを使う米粉パンとは違い、米屋の三代目店主が厳選したお米だけを使用し、小麦など28大アレルゲンや添加物、動物性食品などは一切使用していません。アレルギーの方も安心して食べられる、米屋だからこそ作ることができるお米パンです。口にいれた瞬間に広がるお米の風味と甘み。もちもちとしたはじめての食感に虜になるはず。毎週、厳選した自家精米したての米や無農薬玄米を使うため、お米の種類によってパンが異なるのも魅力的。京都府丹後産・滋賀県産・新潟県魚沼産などのこしひかりやミルキークイーンなどと、食べ比べてみるのもおすすめです。


廣瀬米穀店とお米屋カフェを営む廣瀬ご夫婦に「お二人にとって南区はどんな街ですか?」と聞いてみました。まず、米屋の三代目店主で南区で生まれ育った敦敏さんからは「南区はええ街やん!最高の街だね。食べ物も美味しいし、人情も熱い。噓偽りは言わない正直?な街だと思う(笑)」とまっすぐな、心打たれる答えが。そして弘香さんは、「新しいことにチャレンジし柔軟性のある街にしたいと願ってきた私にとって、気取らずに、頑張り続けることができる街のような気がする。」と返答をいただきました。この街の人たちにとっての南区の印象を聞くたび、寛大さや奥深さ、この街が秘める面白さに出会い、好きになる一方です。実は、今回のお店はアンテルームアパートメントのご入居者さんを通して知ったお店で、新しい発見がたくさんありました。是非、皆さんもゆったりと散策しながら、南区の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

廣瀬米穀店お米屋カフェ
京都府京都市南区東九条石田町36
米屋 9:00~
カフェ 11:00~18:00
【グルテンフリー商品販売曜日】
月~土曜日 / 11:00~ グルテンフリー「米粉シフォンケーキ・米粉シフォンラスク」水曜限定販売  / 11:30~ グルテンフリー&ヴィーガン「お米パン」
※なくなり次第終了
定休日 日曜・祝日
※臨時定休日や営業時間変更の場合もございます。事前にご確認ください。
アンテルーム京都から徒歩6分


最後の写真は、スタッフが撮影したアンテルームの日常を写した一枚です。鏡にうっすらと見える「vqw!」の文字の正体は、2020年の夏にアンテルームのギャラリー9.5で開催した展覧会「OBJECT / SUBJECT」の出品作品で、アーティストの神馬啓佑さんによるものです。上下反対に見てみるとその秘密がわかるはず。是非、実際にアンテルームで見つけてくださいね。(文・河上)

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