
2024.06.30
里庭の記録 六月
瑞々しい季節です。
SOKI ATAMIと同じ熱海の西部山間エリアには歴史を持つ熱海の観光名所の一つである「熱海梅園」があります。園内には約500本近くある様々な種類の梅を有し、梅まつり、ほたる鑑賞の夕べ、もみじまつりなど季節ごとの催しもあり、古くから市民に親しまれている庭園です。
先日SOKI ATAMIでも、庭で収穫したての梅の甘酸っぱい爽やかな香りの中、梅仕事を行いました。梅酒や梅シロップ、梅干しなど、仕上がったものはご宿泊されるみなさまにもお楽しみいただく予定です。
「完熟梅の収穫」
「甘い良い香りのする梅を使って梅シロップを仕込みます」
「タイムとカモミールの花」
爽やかな風と朝晩の気温の差はハーブにとって絶好の季節、里庭は花ざかり。新芽も勢いよく育つ季節です。20種類以上のハーブが育つ里庭を、お散歩しながらぜひお気に入りのハーブの香りを試してみてください。
「フェアリーベッチのマルチ」
「さつまいもの植え付け」
「トマトとオクラ」
夏野菜も着々と育っています。
ここで、循環型の農法を一つ紹介します。畑の土の表面を資材でおおう方法をマルチングと言います。黒いビニール性のものが一般的ですが、SOKI ATAMIでは、マメ科植物の「フェアリーベッチ」を育て、マルチの素材として活用しています。マメ科の植物は「緑肥」と呼ばれ、健康な土を育てるのに必要不可欠な成分である窒素を含んでいるので、マルチにはもってこいの植物です。
この植物マルチがゆっくりと微生物分解されることで、根は地中に空気と共に窒素を送りこみ、野菜に良い影響をもたらします。他にも自然を共存する循環型の仕組みを取り入れたサスティナブルな畑作りをしています。
野菜を支える主柱や紐も植物性の素材を利用して、土に混入しやすいマイクロプラスチックを避けることができ、土への負担を減らすことができます。
除草した雑草を利用してコンポストで腐葉土を作り肥料として活用するとともに、里庭の土壌改善も同時に行っています。
「風にそよぐラベンダーの花」