2026.01.23
【GALLERY9.5】展覧会「デジタルアウラ」について
展覧会名 「デジタルアウラ」
会場:ホテル アンテルーム 京都|GALLERY 9.5
〒601-8044 京都府京都市南区東九条明田町7番
会期:2026年2月20日(金)― 4月5日(日)
開廊時間:10:00–20:00
休廊日:無休
入場料:無料(宿泊者以外も入場可)
トークイベント:2月22日(日)18時より参加作家によるトークイベントを開催します。
展覧会概要
本展「デジタルアウラ」は、京都を拠点とする印刷会社サンエムカラーが、現在活躍するアーティストとともに行う展覧会である。長年にわたりアーティストの制作に伴走し、写真集や文化財複製を通じて培われた技術を背景に、印刷を表現手段として捉えた作品を発表する。制作にあたっては、アーティストとサンエムカラーのプリントディレクターが対話を重ね、素材や印刷工程に向き合いながら、UVインクジェットプリンタを用いて作品をかたちにしていく。キュレーションには、これまで多くの作品をサンエムカラーで制作してきた、たかくらかずきを迎え、作家の視点を起点に、技術と思想の接続を試みる。会場はホテル アンテルーム 京都。本展は「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2026」関連イベントとして開催され、出展作品はすべて販売される。
ステートメント
本展「デジタルアウラ」は、生成AIや3DCG、デジタルペインティング・コラージュなど、コンピュータを前提とした制作環境のなかで生まれてきた視覚表現と印刷技術の融合を、現代における「絵画/美術」の問題として捉え直す試みです。
アートにおける印刷物というメディアは、大量生産・大量消費の象徴として扱われてきました。そしてデジタルメディアも、そのような消費的なイメージで扱われてきたと言えます。しかし実際には、そこには他の芸術作品と同じように、作者固有の判断や手つき、時間の痕跡が確かに存在しています。
本展では、アーティストの多様なデジタル表現を、UV凹凸印刷などの高度な印刷技術によって物質化します。そこに示されるのは、デジタル表現の歴史の中で確実に積み上げられてきた芸術表現です。それらの作品は、印刷物=大量生産・大量消費という既存の文脈に回収されることなく、制作の判断や過程の痕跡を内包する、ユニークピースとしての美術作品です。
本展は、デジタル時代において、私たちは何を「絵画/美術」として受け取っているのかを、あらためて問いかける場となります。
キュレーション
たかくらかずき
出展アーティスト
金氏徹平+CMTK(森千裕×金氏徹平)
1978 年京都府生まれ。
2003年京都市立芸術大学大学院修士課程美術研究科彫刻専攻修了。
現代社会で再生産され続ける物、情報、イメージを、リズミカルに反復と増幅を繰り返し展開させ、個々の物体が持つ本来の意味が無視されて繋げられることで、思いもしなかったダイナミックな表現がもたらされている。彫刻を基点として、舞台美術や演劇まで表現方法は多岐にわたり、コラージュの概念や手法の延長として、他者とのコラボレーションも積極的に行ってきた。
横浜美術館(2009年)、ユーレンス現代美術センター(北京、2013年)、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(2016年)などで個展を開催。また、国内外の企画展・国際展でも作品を発表している。2011年以降は舞台美術も多数手がけ、近年は舞台作品の制作にも取り組んでいる。平成24年度京都市芸術新人賞、平成27年度京都府文化賞奨励賞、平成30年第29回タカシマヤ文化基金受賞。
Teppei Kaneuji
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撮影:吉本和樹
CMTKのコラボレーションは、森が長年にわたって日常的に撮影を続ける路上、風景、テレビ画面などを対象とした写真を、金氏が編集、コラージュし、物質と接続することから始まり、レンチキュラーなどの特殊な印刷、大理石やコンクリートなどへの印刷、アニメーションなどの映像、さまざまな素材を用いた彫刻作品としてアウトプットされてきた。これまでにArt Collaboration Kyoto 2021、やんばるアートフェスティバル2021-2022、Kyoto Experiment 2022、Atami Art Grant 2022に参加。また2022から2024にかけてParcel(東京)、Jane Lombard Gallery(ニューヨーク)、KYOTO INTERCHANGE(京都)、Project Fulfill Art Space(台北)で二人の作品とCMTKの作品による展覧会を行なっている。
草野絵美
1990年東京都生まれ。AIなど新技術を用い、ノスタルジアやポップカルチャー、集合的記憶を主題に制作。M+や金沢21世紀美術館など世界20カ国以上で展示し、主要国際アートフェアにも参加。写真・ファッションの経験からマスメディアとアイデンティティの関係を探求。音楽ユニット「Satellite Young」主宰。AIを協働的存在として過去と現在の対話を試み、2025年に世界経済フォーラム「ヤング・グローバル・リーダーズ」に選出。
Emi Kusano
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小林健太
1992年生まれ。2015年東京造形大学絵画専攻卒業。幼少期からマッキントッシュやプリクラなどに親しみ、自身を「GUIネイティブ」と位置づける小林は、写真とデジタル編集を通じて「真を写すとは何か?」という問いを追求してきた。代表作《#smudge》シリーズでは、Photoshopの指先ツールを用いてピクセルを引き延ばし、「編集行為そのもの」を視覚表現として確立。近年では、写真の記録性とAIの生成性の境界を横断しながら、現代におけるイメージの流動性と人間存在の在り方を問う実践をつづけている。
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たかくらかずき / Takakura Kazuki
アーティスト。1987年生まれ。東京造形大学大学院修士課程修了。
ビデオゲーム、ピクセルアート、XR、AIなどのデジタル表現を用い、キャラクターやゲームの構造を手がかりに、デジタル時代における身体性や儀式性のあり方を探求している。東洋思想の視点を参照しながら、現代美術の構造や前提を再考する作品を制作する。代表的なプロジェクトに、山梨県立美術館での個展「メカリアル」(2023)、BUGでの展覧会企画「キャラクター・マトリクス」(2024)、GINZA SIXでのインスタレーション「ハイパーマン・バン・ゴ・オー」(2025)などがある。2025年、山梨県立美術館に作品収蔵。OpenAI「sora select TOKYO」選出作家。また、演劇カンパニー「範宙遊泳」のアートディレクターとして、映像やビジュアル・ディレクションも手がける。
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撮影:Takashi Kawashima
三重野龍
1988年兵庫県生まれ。2011年京都精華大学グラフィックデザインコース卒業。大学卒業後、京都にてフリーのグラフィックデザイナーとして活動開始。美術や舞台作品の広報物デザインを中心に、ロゴやグッズなど、文字を軸にしたグラフィック制作を実践。2025年、10年以上の活動をまとめた作品集「龘 / TOU」を出版。現在までなんとか生き延びている。
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村田実莉
ビジュアルアーティスト。ロンドンと東京を拠点に活動。
蟻を人間のメタファーとして登場させ、生命活動・消費社会・価値経済をめぐる人間の営みを寓話的に描き出す。CGを主体に、映像・インスタレーション・パフォーマンス・社会実験など横断し、コムアイと主宰する気候変動にまつわるアートコレクティブHype Free Waterとしても活動している。主な展覧会に、個展「FRUITFUL LIFE」(PARCO MUSEUM TOKYO)、グループ展「Currency of the Future」(Bank of England Museum)、アートイベント「おかしなおかね」(王城ビル)など。
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クレジット
キュレーション:たかくらかずき
メインビジュアル:三重野龍
主催:株式会社サンエムカラー
共催:HOTEL ANTEROOM KYOTO
関連情報:ARTISTS’ FAIR KYOTO 2026 関連イベント
問い合わせ先
株式会社 サンエムカラー
〒601-8371 京都市南区吉祥院嶋樫山町37
TEL.075-671-8458
info@sunm.co.jp
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