ARTWORKS

ヤノベ ケンジ / Ultra Product kenji yanobe







Concept Room No.662

現代美術家・ヤノベケンジ氏のコンセプトルーム。ヤノベ氏は、ホテルの客室によく見られる洋服用のフックや引出しの取手を大きくしています。一見すると蛸のようなユニークな形態となったベッドの上のフックのオブジェには、ナイトランプの機能が。机の前に置かれた取手のオブジェは椅子の役割に。ビックリハウス的な面白さと、手作り的な仕上げ、機能性へのこだわりが魅力的です。飾られているドローイングを見ると、実はここは巨大な少女《サン・シスター》の部屋。ヤノベ氏の作り出した物語に迷い込んだ気分になり、思わず笑みがこぼれるでしょう。


Profile

ヤノベ ケンジ
1965年 大阪府生まれ。
ユーモラスな形態に社会的メッセージを込めた作品は国内外で評価が高い。 近年では《ジャイ アント・トらやん》や《ラッキードラゴン》を制作し、火や水を用いた壮大なパフォーマンスを展開する。東日本大 震災後は、復興を掲げるモニュメント《サン・チャイルド》を国内外で巡回。 2016年 7月より高松市美術館で大規模な個展「シネマタイズ」を開催。 映画監督・林海象、俳優・永瀬正敏とのコラボレーションにより展示室を映画セットにするインスタレーションでは、林監督の新作映画『BOLT』が撮影される。