2025.06.20
里庭の記録 六月
「芒種」
昔から6月の初め頃は、米や麦などの穀物の種を蒔くのに適しているとされていました。
かまきりや蛍が見られるようになり、雨がしとしと降り注ぐ梅雨の時期も近づいています。

綺麗な水に住む「カワニナ」という貝を餌にする蛍は、川や水路の上に日没後に現れます。
里庭にも蛍袋が控えめに咲いていました。
水の恩恵を感じる季節です。

梅雨らしい濃密な湿度と温度
季節性の不調が起こりやすく、私たち人間にとってはやや過ごしづらいと感じることもしばしば。
しかし、草木にとっては背丈や蕾を勢いよく成長させるエネルギー溢れる季節でもあります。
私たちに豊かな栄養を届けてくれる野菜や穀類にとっては恵みの雨が降り注いでいると思うと、憂鬱さが少しだけ和らぐ気がします。
雨の日は自然に身を委ねるように少しペースを落として、ゆったりと自然に思いを馳せてみるのも良いかも知れません。


毎年6月の恒例行事となっている梅仕事。
スタッフ総出で梅酒や梅干し作りをするのが楽しい時間です。

今年の梅仕事は里庭で採れたものに加えて、熱海市泉地域より「たからのはたけ」さんの梅も使用させていただいています。
鶯のようにまるまるとした形の青梅は自家製梅酒、黄色になり桃のように甘い香りを放つ完熟梅は自家製梅干しに。
昨年仕込んだ自家製梅干しは期間限定でご朝食でも提供しておりますので、ぜひご賞味ください。

雨上がりは、緑や土の香りとともにマイナスイオンたっぷりの空気が里庭じゅうに広がります。
ハーブの香りに包まれた緑溢れる里庭に足を運んでみてはいかがでしょうか。