2025.07.23
里庭の記録 七月
「小暑」
梅雨が明け、暑さが本格的になる頃。
鳥の鳴き声に交じって蝉が鳴く声が日に日に増すようになり、夏の訪れを感じさせます。

暑さで勢いを増すハーブを積んで、ブーケを束ねました。
さまざまなハーブの爽やかな香りに包まれます。
青々とした草の香りとともに、季節が夏へと移ってゆきます。
夕刻、気温が下がると現れるトンボの姿や、どこか懐かしさを感じるヒグラシの声。
海から山へ吹き抜ける風が心地よく、“熱海の奥座敷“ならではの静かな時間が流れます。

里庭では、「食べられるお庭」をコンセプトに、50種類近くのハーブや果樹、野菜を育てています。
7月は里庭のハーブを収穫する「SATONIWA TOUR」を開催しました。
里庭を散策しハーブの香りを試しながら、収穫したハーブは湯ぶねに浮かべて香りを楽しむフレッシュハーブバッグを作っていただきました。
3~5種類のハーブを組み合わせるというシンプルな工程ですが、「自分だけの香りを作る」というクリエイティブな作業。
ミントのような馴染みのあるハーブから、なかなか手に取ることのできないティーツリーやマートルの生葉の香りに感動しておられる姿や、
ハーブの香りに癒されてほころぶゲストの方々の表情に、私たちスタッフもとても嬉しい気持ちで一杯でした。


ローズマリー、ユーカリ、レモングラスなどのよく知られているハーブから、
エキナセア、ティーツリーなどの普段あまり出会わないような珍しいハーブまでご紹介することができました。

収穫を終えたあとはハーブティーで喉を潤して、ひとやすみできる空間をご用意しました。

昼間の熱気がおさまると、里庭には涼しい風が抜けていきます。
夕涼みに思い思いの時間をお過ごしください。