2025.01.10

里庭の記録 一月

里庭の記録 一月

 

 

新しい年が始まりました

 

慌ただしい年末が過ぎたのちに迎える

新年の静寂さは、一年のなかでも貴重で特別な時間

その澄み切った空気は、自然と身を引き締め、心を入れ替える時間を与えてくれます

 

エントランスにしつらえた、歳神様をお迎えする目印となる門松

 

松の内の終わりである、1月7日は

お正月の豪華な食事で疲れた消化器官を沈めるために

七草粥食べる習慣が古くからあります

そして、休めていた体を再び動かし始める時期でもあります

 

里庭で見つけた春の七草。なずな、はこべ、すずな(かぶ)、すずしろ(大根)

 

一年の中でも一番寒さが厳しくなるこの大寒の時期は

空気が乾燥し、漬物や味噌をはじめとした保存食や調味料作りに適しています

わたしたちも手作業で味噌を仕込みました

 

潰した大豆に塩きり麹(麹と塩をすり合わせたもの)を混ぜた味噌玉。この味噌玉を発酵させることにより味噌ができる

 

現代は機械化が進んでいる味噌作りですが、本来は手作業で行っていた仕事。

味噌の味は人の手により変化すると言われています

 

本年も、あるがままの自分を取り戻し、無為自然に旅のひとときを過ごす
「素の器」を体現した宿としてみなさまをお迎えいたします
2025年もSOKI ATAMIをどうぞよろしくお願い申し上げます