
2025.06.01
【EVENT】「art bit #5」オープニングイベント「ファントム・ゲームセンターがやってくる!」のお知らせ
「常に変化する京都のアート&カルチャーの今」を発信するホテル アンテルーム 京都では、2025年6月21日(土)から8月23日(日)にかけて、現代アートとインディーゲームの相互の魅力に迫る展覧会「art bit – Contemporary Art & Indie Game Culture – #5」を開催いたします。
5年目となる本年は「ファントム・ゲームセンター 幽体遊儀場」をテーマに、音楽家 ジョン・ケージから現在まで続く遊び心に満ちたパフォーマンスアートの潮流と、身体の祝祭としてのゲームセンターとの交差点から、ゲームとアートが溶け合う「身体とパフォーマンス」の祭典が繰り広げられます。
本展のオープニングにあたり、来たる6月21日・22日には、出展作家や関連分野の研究者によるトークセッション、試遊会・ワークショップ、レセプションからなるイベント「ファントム・ゲームセンターがやってくる!」を実施します。
会場ホテル内のレストランを中心に、art bit #5出展のアナログゲーム型作品をはじめとする没入型・参加型作品を自由に体験可能な「ファントム・ゲームセンター」が出現し、2ヶ月にわたる会期の幕開けを彩ります。
1日目のトークセッション「魔法円(マジックサークル)のテクノロジー:ゲーム、儀式、賭け、インスタレーション」では、アナログ媒体での参加型作品を出展する米光一成、大岩雄典、ニルギリの3名の作家陣に加え、分析美学の視点からビデオゲームの研究に取り組む松永伸司氏、文化人類学の視点からフィリピンの闘鶏や数字くじの研究に取り組む師田史子氏をゲストにお招きし、分野横断的な議論を展開。
2日目のトークセッション「遊ぶことで作る、作ることで遊ぶ:ゲーム作家と美術家の視点から」では、前記の3名に加え、デジタル媒体での没入型作品を出展するたかくらかずき、吉積英子の2名が参戦。それぞれのクリエイションとプレイング、パフォーマンスの設計をめぐり、本展のテーマをさらに掘り下げていきます。
また、両日のトークセッション後は、米光一成《記憶交換ノ儀式》、大岩雄典《カードゲーム》、ニルギリ《街と和解する方法》、吉積英子《Les Hommes du Désert 砂上の楼閣 Apple Vision Pro版》等の出展作品を体験いただける試遊会・ワークショップを開催するほか、初日夜には出展作家陣との交流や出展作品を自由に試遊いただけるオープニングレセプションを開催します。

大岩雄典《カードゲーム》
写真:湯田冴
■イベント概要
イベント名:「ファントム・ゲームセンターがやってくる!」
日程:2025年6月21日(土)13:00~
参加費:無料
詳細:
13:00 開場
13:30~15:30 トークセッション
「魔法円(マジックサークル)のテクノロジー:ゲーム、儀式、賭け、インスタレーション」
大岩雄典 × ニルギリ × 松永伸司 × 師田史子 × 米光一成
15:45~18:00 試遊会・ワークショップ
米光一成《記憶交換ノ儀式》《ジャーナリング・オブ・ザ・デッド》
大岩雄典《カードゲーム》
ニルギリ《街と和解する方法》
吉積英子《Les Hommes du Désert 砂上の楼閣 Apple Vision Pro版》
ほか
19:00〜 art bit#5 オープニングレセプション
*レセプション終了後もバーラウンジにて作品の試遊・体験が可能です。
6月22日(日)13:00~
参加費:無料
詳細:
13:00 開場
13:30~15:30 トークセッション
「遊ぶことで作る、作ることで遊ぶ:ゲーム作家と美術家の視点から」
大岩雄典 × たかくらかずき × ニルギリ × 吉積英子 × 米光一成
15:45~18:00 試遊会・ワークショップ
米光一成《記憶交換ノ儀式》《ジャーナリング・オブ・ザ・デッド》
大岩雄典《カードゲーム》
ニルギリ《街と和解する方法 》
たかくらかずき《ハイパー神社 art bit版(仮) 》
吉積英子《Les Hommes du Désert 砂上の楼閣 Apple Vision Pro版》
ほか
*トークセッションや各試遊会・ワークショップのみなど、タイムテーブルごとの個別参加も可能です。
■出展作家プロフィール
大岩雄典
美術家。「インスタレーション」を、人間を拘束し上演している現実の装置=法にたいする再現・分析・介入の技術として捉えて美術作品を制作し、その助けとして批評や理論研究やワークショップも行なう。法律、感染症、漫才、カードゲーム、お化け屋敷、ウェブサイト、雀荘など、同時代性と普遍性の両方の射程を基準に、モチーフや形式を縦横に探究する。主な展覧会に「渦中のP」(個展/十和田市現代美術館)「Encounters in Parallel」(グループ展/ANB Tokyo)など。直近の寄稿に美術誌「だえん2024」、『ユリイカ』お笑いと批評特集、岡﨑乾二郎特集、『現代思想』カフカ特集など。euskeoiwa.com
ニルギリ
ゲーム作家。2015年からゲーム制作を始める。「これはゲームなのか?展」(2018年・2019年)主宰。作品に「曖昧フェイバリットシングス」「一年生ゲーム」「クオキ」「あのほらあれ」「街と和解する方法」「どひょ~!どんなコトバもワードスコイ」など。
米光一成
ゲーム作家。「ぷよぷよ」「はぁって言うゲーム」「あいうえバトル」「変顔マッチ」「BAROQUE」など、コンピュータゲームからテーブルトップゲームまで幅広く制作。2007年に岸井大輔主催の『LOBBY』で参加型演劇作品『ぼくがゲームを作らないと世界は滅びてしまうから』作・演出。2009年、劇団ナカゴー『超能力学園Z』に出演。また2019年に「記憶交換ノ儀式」の作演出。「儀式フェス」主催。デジタルハリウッド大学教授。
たかくらかずき
アーティスト。東京造形大学大学院修士課程修了。ビデオゲームとピクセルアート、VR、NFT、AI などのデジタル表現を使用し、東洋思想による現代美術のルール 書き換え、デジタルデータの新たな価値追求、キャラクターバリエーションの美学をテーマに作品を制作している。主な展示に、GINZA SIX エントランス展示「ハイパーマン・バン・ ゴ・オー (2025)」、BUG での企画 / 展示「キャラクター・マトリクス (2024)」、山梨県立美術館での個展「メカリアル (2023)」。そのほか足利市立美術館、SusHi Tech Square、NTT インターコミュニケーション・センター [ICC]、台北での個展、NY やメキシコでの展示など。現在、美術手帖オンラインプレミアムにて「現代美術とヴィデオゲーム」論連載中。
吉積英子
京都を拠点にする現代美術家。神戸芸術工科大学ファッションデザイン学科卒。在学中に安田均にゲーム世界観構想、大塚英志に民俗学を学ぶ。2014年渡英、ロンドンにてヴィヴィアンウェストウッドのコレクション制作を手がける帽子デザインアトリエに師事。傍らで現代音楽オペラの衣装デザインを手がける。2024年京都にて『Les Hommes du Désert 荒野の人々』を発表、会期中に演劇とミニオペラを現代音楽家と上演。同年KYOTO EXPERIMENT2024 More Experiment にてゲーム作品『Les Hommes du Désert砂上の楼閣 Fortnite版』を拡張した演劇表現として発表。領域横断的な総合芸術の一つとしてゲームアートに取り組んでいる。
■ゲスト登壇者プロフィール
松永伸司
京都大学大学院 文学研究科/准教授
美学者、哲学者。現代英語圏の分析美学をベースに、ビデオゲームならではの表現の理論化とビデオゲーム作品に対する批評的実践の分析を行う。著書に『ビデオゲームの美学』(慶應義塾大学出版会、2018年)、『クリティカル・ワード ゲームスタディーズ』(共編著、フィルムアート社、2025年)、訳書にミゲル・シカール『プレイ・マターズ:遊び心の哲学』(フィルムアート社、2019年)などがある。
師田史子
京都大学大学院 アジア・アフリカ地域研究研究科/ 助教
文化人類学者、地域研究者。著書に『日々賭けをする人々』(慶應義塾大学出版会、2025年)などがある。
■「art bit – Contemporary Art & Indie Game Culture -」展について
2011年の開業以来、「常に変化する京都のアート&カルチャーの今」を発信してきたホテル アンテルーム 京都にて、日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit」との出会いを機に、2021年より毎年夏に開催されている企画展。現代アートのゲーム性とインディーゲームの芸術性という合わせ鏡のような互いの魅力とクリエイティビティのルーツに注目し、アーティストやクリエイター、研究者といった立場を超えた人と人との交わりから、カルチャーの垣根を越えアートとゲームの新たな可能性を追求しています。
■展覧会概要
名称:art bit – Contemporary Art & Indie Game Culture – #5
会期:2025年6月21日(土)〜8月23日(土)10:00~20:00
会場:ホテル アンテルーム 京都 GALLERY 9.5
入場料:無料
URL:https://www.uds-hotels.com/anteroom/kyoto/news/
Organizers:
ホテル アンテルーム 京都
株式会社Skeleton Crew Studio
一般社団法人 渋谷あそびば制作委員会
Partners:
BITSUMMIT
株式会社STYLY
京都コンピュータ学院
立命館大学映像学部
Support:
文化芸術活動基盤強化基金(クリエイター等育成・文化施設高付加価値化支援事業)
|独立行政法人日本芸術文化振興会
<お問い合わせ>
ホテル アンテルーム 京都
TEL:075-681-5656
担当:豊川(企画)
MAIL:info@hotel-anteroom.com